2021年01月21日
「同一労働同一賃金」
いよいよ中小企業も、令和3年4月「同一労働同一賃金」について施行しなければならない時が近づきました。
コロナ禍においても、法の施行が延期されるという事もなく、刻々と近づいています。
そうするとにわかにたんぽぽ会においても、相談が増えます。
一度に100点が取れる解決は不可能だと思っています。
まずは法律の趣旨を把握し、理論的に「均等」と「均衡」について理解が必要でしょう。
「均等」って具体的にどうする事?
「均衡」って具体的にどうする事?
結構言葉だけに翻弄されている事業も多くて、同じ業務に携わっていると々金額に昇給しなければならない・・・。そんなことしたら会社がつぶれる・・・。
慌てないで!
同じ業務に携わっている非正規労働者がおられるのですね?それはどの業務?
まずは業務をリストアップしてみましょうよ。
「その業務を遂行するにあたり、正社員と非正規の立場で、役割と責任は全く同じですか?」
「残業が必要な時、どういう指示で残業されるのですか?そこに違いはないですか?」
「補助という事ではなく責任も同じですか?」
「出張も同じように遠方へも行くのですか?」
「研修の受講も同じ内容ですか?同じように義務付けされているのですか?」
「配置転換も同じようにありますか?」「正職員は命令で配置転換をおこなうが、非正規は同意があれば可能だなどの違いはないですか?」
「職務の内容」「職務の内容と配置の変更範囲」等細かく洗い出す作業が必要です。
これらの洗い出しが企業様だけではなかなか進みません。
たんぽぽ会の「質問力」が問われるところです。
角度を変えていろいろ質問をしながら、細かく洗い出し、細かい相違点を明確にしていきます。
こんな話を聞いていただくだけでも、一度に100点を問うのは難しいとご理解いただけると思います。
同時に、社会保険労務士関与の必要性も感じていただけましたでしょうか!