先日の経済新聞を見たら、またまた規制緩和。
これまで雇用調整金の申請がなかなか進まないのには理由がありました。
私もずっと気になっていて、「進まないって、そりゃあそうだろうよ!」と思っていたのが「社会保険労務士」の連帯責任。
私たちは仕事の責任上、「法令順守」を求められます。
これまでも、例えば出勤簿がない会社に、「出勤簿を作成して助成金申請に添付した」と、不正受給に加担したとして、厚生労働省のホームページに何人もの社会保険労務士の名前が公表されていました。
確かに、無いものを作ったわけですから。
とても厳しい取り扱いで、「除名処分」を受けた知人もいます。
詳細が分からない中、「悪いことをするような人ではない。」と思っても、話しかけるのもはばかられて・・・。
そういう状況ですから、出勤簿も無い・労働契約書も交わしていない…となると、いくら困っておられてもお手伝いする勇気が出ない…という状況にあったと思われます。
中小零細ほど、労務管理がきちんとなされていない、そんな状況は「飲食業」に多いという実態が、
困っておられる企業様を救えない!
社会保険労務士の連帯責任を外されたら、労務管理のあいまいさがあったとしても「企業をつぶさない」「雇用を守る」仕事のお手伝いをする社会保険労務士が増えるのではないでしょうか。